直達特快列車
2004年4月18日から19往復の「直達特快列車」が運行開始したそうです。
最近、中国の鉄道も居住性がよくなってきて、さらにスピードの面でも幹線では160Km/Hが標準となってきており、ひと昔前の「とにかく運べばよい」と言う交通機関からずいぶん変化してきているようです。
この直達特快列車の北京からの目的地は以下の11駅です。(複数本運行されている場合は数字を入れてあります。)
上海(5)、揚州、南京、合肥、蘇州、ハルビン、長春、杭州、長沙、西安、武昌(2)、漢口(2)
上海行きは19時発を筆頭に7分おきに5本たてつづけに北京駅を出発し、所要時間はいずれの列車も11時間58分。
また、武昌と漢口はどちらも武漢市にある駅で、これまた4本たてつづけに北京西駅を出発します。
で、パンフレットに謳う、宣伝文句とは・・・
・最高速度160km/H、新型車両を使用
・目的地まで途中の駅には停車しない
・運賃は一般の特快列車と同じ
・夕方出発翌朝到着
・予約は電話やインターネットで180日前から10日前まで受付
・発券は20日前から北京市内各駅、市内300ヶ所以上の代理店で発売
ざっと、こんな内容ですが、おもしろいのは飛行機を思いっきり意識していることで、運賃表の隣には同区間の飛行機の運賃を並べており、どの区間も飛行機の半額航空券よりも直達特快の「軟臥(1等寝台車)」のほうが安いと言うことを強調しています。
さらに、空港までの交通費や空港で徴収される空港建設費(国内線は50元)もいらず、もちろん宿代も要らないのでいいこと尽くし・・・と言った表現になっています。
最後に北京から上海への出張を例にとって比較しており、半額航空券だと2230元、直達特快(軟臥)だと1078元!そして「聡明なあなた、すぐにお試しください!」とまで。(笑)
それでは、紹介パンフレットからの写真を並べちゃいましょう。
食堂車はもちろん、サロンコーナーみたいなのがあるようです。
車両の色はどことなく日本の新幹線に似ているような・・・。
お(・o・)! 食堂車のお姉さんはかわいい!
軟臥車は従来どおり4人のコンパートメントみたいです。
トイレをわざわざ写真で紹介しているところなど、昔がどんなに悪かったかを反省しているかのようですね(笑)。いやぁ、確かに筆舌に尽くしがたしとはこのことでしょうか。
列車の行先板の前で微笑むお姉さん・・・こんなに美しい車掌さんが乗っている・・・とは限りません。
ま、とにかく一度乗ってみたくなるような列車ですね。
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コメント
河村豊さま:
はじめまして!コメントありがとうございました。
手元のパンフレットによれば、列車によっては軟座や硬臥がついているものあるようです。
確かに、サービスの質が統一されないと言うのは中国ではありがちな話ですよね。
河村さんのココログも拝見しました。シンセンにお住まいなんですね。お近くですから、これからもよろしくお願いします!
げそくん:
新幹線は大量に高速で輸送するための車両に徹していて、豪華さとか、遊び心と言うのは余りありません。その点こないだ開通した九州新幹線はいいみたいですよ。
くばたんさま:
北京~上海は5往復も走っていて、7分おきにどんどん雁行するというのは見事です。
なかなか、居住性もよさげな車両ですからゼヒ、一度お試しになってみては?
投稿: がめ@広州 | 2004/06/03 02:14
へえー、新幹線計画の話は報道されてますが、在来線も着々と高速化しているのですね。やるとなったら早いですね。
それにしても、7分おきに次々でるとは、有効時間帯を無駄にしないということで、きちんとマーケティングした結果なんでしょうね。日本の寝台列車なんて問題になりませんね(笑)
中国へ行く機会はなかなかあまりありませんが、インターネットから予約できるなら一度乗ってみたいですね。
投稿: くばたん☆♪ | 2004/05/31 22:47
新幹線より豪華かも・・・
投稿: げそ | 2004/05/31 21:50
初めてコメントします。
この列車は私が新聞で読んだ限りでは全席軟臥だったと思います。
画期的だなあ、と思うのは電話やネットで予約可能と言うことで、これが本当に出来るなら、乗車地点でしか買えなかった切符が予約できることになりますね。
ただし、中国のことですから、実際にやってみると窓口で拒否されるリスクはあると思います。「こんなんしらん」とか、「知ってるけどやったことないから出来ない」とか……(^^;。
投稿: 河村 豊 | 2004/05/30 14:23