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2004/06/04

「6・4」天安門事件から15年

今年も6月4日が巡ってきました。あれから15年・・・。
「6・4」、世に言う天安門事件で、1989年6月4日未明に民主化を求めて天安門で座りこみを続けていた学生などのデモ隊を人民解放軍が武力で鎮圧した事件です。
この事件での犠牲者は中国政府の発表では319人とされているそうですが、数100人から数1000人と言う説もあり、その実態は未来永劫わからないでしょう。

実はあの日、わたしたち家族は北京に住んでいたのです。
この事件は1989年4月15日に死去した胡耀邦元総書記の名誉回復を求めたデモがきっかけでしたが、日に日に街全体を覆う緊張感、そして、5月20日に出された戒厳令で銃を携えた人民解放軍の兵士が街に立つに至ってその緊張は極度に達し、われわれの日常生活にも影響を及ぼすようになって来ました。
この北京の様子はメディアによって海外にもリアルタイムで報道されていましたが、実は北京では一切の放送・報道がなされておらず、中央電視台テレビは普通の定時放送を続けていて、北京に住んでいるわれわれには何が起こっているのか、どうなっているのかさっぱりわかりませんでした。
当時、ごく一部の外国人用マンションにCNNの衛星放送を受信する設備が入っていて、そこに住んでいる方からの断片的な情報と、日本からの電話だけが頼りでした。
そして、戒厳令が出されてから15日後の6月4日未明、あの武力行使が行われたのです。
朝になって大使館から退去勧告が会社の連絡網で伝えられ、外出の自粛などが指示され、翌5日のフライトで日本に緊急帰国したのでした。
日本に帰ってきてはじめて知る事件の実態、全貌。あらためて無事に帰国できたことの安堵を感じるとともに、中国に残っている日本人の安否を思うにつけ焦燥感も大きなものがありました。

beijinghotel.jpgあれから15年、先日北京に行った折に事件現場のすぐ東に建つ北京飯店を訪れてみました。
夏の日差しをあびて美しい花が咲き誇り、噴水が涼しげな光景をかもし出していましたが、この建物は15年前に目の前で起こった光景を覚えているのでしょうね。

この一連の対応の責任を取らされる形で失脚した趙紫陽総書記は、後任の総書記となった江沢民が退いた今も名誉回復がなされておらず、胡錦涛を中心とした現在の指導部に課題として残されたままになっています。
いずれにしてもこの事件をきっかけに中国は大きく動くことになったわけで、こうしてかれこれ20年にわたって仕事でかかわってきた私にとって、この事件は生涯忘れることのない日でしょう。
そして、中国の民主化を夢見て犠牲になった人たちのことも忘れることはできないと思います。合掌。

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コメント

くばたんさま:
ほう、くばたんも北京へのご出張ですか。偶然ですねぇ。
北京は見どころの多い町ですから、フリーな時間が取れるといいですね。
天安門は町の中心ですから、前を通る機会はあると思いますよ。
  
城主:
天安門事件が起こったとき、城主はまだ3歳になったばっかりだったんだよね。ですから、もちろん覚えていないでしょう。。。
でも、その場にいたと言うのは事実なんですよ。
  
げそ:
89年と言えば、君はまだこの世に生まれていませんね・・・。この事件のことはいずれ世界史の授業で習うことでしょうから、そのときに思い出してくださいね。

投稿: がめ@広州 | 2004/06/12 18:21

がめさん、こんばんは。
来週北京に行くことになりました。
時間があまりないのですが、天安門くらいは寄ってきたいと思います。

投稿: くばたん☆♪ | 2004/06/04 23:17

僕はここにいたんだな・・・・・。
高校の教科書にはしっかりこの事件のことが載っています。
高校でぜひ勉強してください。

投稿: 皇 渚 | 2004/06/04 20:57

もう15年。
早いですね~
教科書には載ってませんでした。

投稿: げそ | 2004/06/04 19:29

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帰国前の北京市内の散歩では天安門広場と天安門に寄ってみました。 天安門広場の風景を少し切り取ってみました。いつまでも家族が笑顔で記念撮影できる時代であってほしいものです。 [続きを読む]

受信: 2004/06/16 01:25

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