消えたDVD
先週末から日本の友人たちがたくさん広州を訪れてくれて、こちらで久しぶりの再会を果たしました。
日ごろ宿舎と会社だけを往復をしていると、どこに住んでるのかもわからなくなってしまうこともあるのですが、こうして日本からのゲストといっしょに改めて広州の街歩きをすると結構新鮮に感じるものです。
でも、広州はいわゆる「観光地」と呼べるところがほとんどありません。で、日曜日に皆さんをご案内したのはガイドブックに載っていないところばかり。。。(笑)
まずはココの読者の皆様にはおなじみの「一徳路の玩具問屋市場」、そして「老鼠街の雑貨市場」、「中華広場のジャスコ」、最後に「広州電脳城のDVD」・・・と、一日中お買い物コースとなってしまいました。
皆さんそれぞれの場所で思い思いにお買い物を楽しまれていたようで、おもちゃや衣料品、映画やテレビドラマのDVDをゲットされ、至極ご満足の様子でした。
そして、おととい(21日)に、再度DVDを探しに行った友人が曰く、「DVD屋さんが消えた!」と。
何でも、お店によってはドアがかたく閉ざされ、またあるお店は跡形もなく消え去っていたりと、まさに忽然と消えていたと言うのです。
こんなに急になくなってしまうなんて・・・あれだけたくさん街中にあふれていたDVDが消えるなんて・・・と、いろいろ原因を考えてみたのですが、どうやら理由はこれみたいです。
广州将挙辧反盗版演唱会 挙報街頭盗版奨演唱会門票
要は盗版(海賊版)の販売に関する情報を地区の文化局などに通報して、その結果、販売業者を検挙することができたら、24日に広州の天河体育館で開催される「反盗版演唱会(コンサート)」のチケットを2枚くれる・・・というものです。
この通報受付期間が9月5日から20日とされていたので、検挙活動の開始にあわせていっせいに店をたたんだ・・・ということのようです。
確かに、盗版の問題は音楽業界の経営に非常に深刻な影響が出ているようで、台湾の大手音楽プロデュース会社も倒産の危機に瀕していると言うことを聞いたことがありますし、歌手自身の収入も大きく落ち込んでしまったと言うのも事実のようです。
WTO加盟以降も「コピー天国」と呼ばれている中国の実態はあまり変わっていないので、こうしたキャンペーンなどを地道に打っていくしかないのでしょうね。
でも、このキャンペーンやコンサートが終わってしまうとまたもとの状態に戻ってしまうような気がしますので、このイタチゴッコはどこまで続くんでしょうか?
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コメント
岸上さん、ども!
ほう、香港でもコピーDVDが消えたんですか・・・。
これは中国全体の現象なんでしょうか?それとも華南地区だけ??
ま、いずれにしても一過性のものなんでしょうけど・・・。
投稿: がめ@広州 | 2004/10/03 11:09
去る9月12日の日曜に香港に行き、いつものようにCDを買いに旺角の信和中心に行きました。ここのところCD屋が減って日本のいかがわしい映像のコピーDVD屋さんが百花繚乱状態で閉口していたのですが、この日は香港議会の選挙日だったせいか、その手の店は全部シャッターが降りていました。おそらくそれ目当てに来ていたと思われるオッサン連中がそこかしこで所在なさげにたたずんでおりました(^^;)。
投稿: 岸上 孝 | 2004/09/24 01:54