2006/07/16

大連の路面電車(203路)

今日は大連の名物にもなっている古い路面電車「203路」に乗ってきました。
大連駅前から東海公園までの区間を走っています。
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東の終点・東海公園駅に到着して折り返す電車。
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専用軌道になっている東海公園に進入する電車。
遠くに海が望める。

車両は日本が統治中の昭和12年に作られたものだとか。・・・と言うことはかれこれ70年近く走っていることになります。
モチロン何度か修繕を受けているようですが、基本的な構造は昔のまま。さすがに冷房はついていませんが、IC交通カードの読み取り機は設置してあります。
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左:電車正面
右:料金箱とICカード読み取り機

乗務員は運転士も車掌も全部女性。お母さんっぽい運転士さんが多いなか、若いおねえさんもいます!車に進路をふさがれると警笛を鳴らしたおして威嚇するさまはなかなかに激しいものがありますが。
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左:停留所に掲示してある路線案内
右:木製のイスが渋い車内

始発は朝の4時から終電は0時までと、朝から夜遅くまで市民の重要な足として利用されているようです。
運賃は全線1元均一。所要時間は約20分くらいです。
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三八広場のロータリーをショートカットして走る電車。
ここは美しいロータリーだったのだが、残念ながら工事中。
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西の終点・大連駅前で折り返す電車。
道幅が狭く交通量も多いので、運転士が警笛を鳴らす頻度が増えるところ。
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203路を支える女性運転士さんたち

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2006/07/09

大連の路面電車(202路)

大連には今でも路面電車が走っています。
201路、202路、203路と全部で3系統あるのですが、今日は202路に乗ってきたのでご紹介。
運行区間は市内中心部に近い「興工街」から郊外の「北河口」までで、運賃は全線均一で1元(約14円)。
入り口ドアに車掌さんが乗務していて、料金箱に1元を投入するか、市内共通ICカードを読み取り機に「ピッ」とかざします。
使われている車両は3年前に導入された乗降に便利な低床車両で、冷房もついています。

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202路を走る電車(9000系)
3両編成の連接構造になっている
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左:先頭車正面
広島市内を走る「グリーンムーバー」に似ている
右:202路の路線図

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左:専用軌道 
スラブ軌道化されているところも多い
右:道路併用軌道

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左:車両規格などを記載した銘板 
最高時速は60㎞/H 全長25m 大連製

右:乗降口は低床構造で天井が高い
運転席とその後ろの客室(降車ドアまで)は、台車の高さを稼ぐためステップ2段分ほど高くなっている
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車両イメージ図
運転台とその後ろの客室は床面が高くなっている
中間車寄りの2枚のドアが乗車用、運転台寄りの2枚が降車用
車輪の位置は推定で、中間車に車輪があるか否かは未確認


路面電車とは言うものの、かなりの部分が専用軌道になっていて、けっこう飛ばします。
また、
運転士さんはほとんどが女性。制服等はないようで、乗った電車の運転士さんはレースのひらひらした半袖のブラウスをお召しでした。
電車の頻度もけっこうあるのですが、お客さんもよく乗っていて、どの電車も混んでいました。市民の重要な足になっているのだということを実感できました。

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2005/08/12

北京空港の新幹線

もしかして「北京」と「新幹線」でググってこられた方がいらっしゃったのなら、まずそのご期待にはこたえられないと思いますので、あらかじめお詫びしときます。
ということで、また300系ネタなのです。そう、北京空港にあったのです。あの300系の写真!
7月9日「天津の軽軌」の記事でその領収書のバックに日本の新幹線300系の写真が使われていたというレポートをしましたが、それとまったく同じと思われる写真を使った広告があったのです。
それもこんなにでかい看板!!それも2枚も!
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広告主は中国を代表する銀行「中国工商銀行」。
しかし、銀行の広告に日本の新幹線ってどうもピンとこないんですけどねぇ。。。2枚のアップはこんな感じで、微妙に構図が違いますが、元の写真は同じ。
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場所は第2ターミナル前の駐車場で、結構目立つところに立っています。
どうも「速い」と言うことを表現したいようですが、だったら駅に停車中の写真なんか使わないで、走行中の写真でもお使いいただいたほうがよろしいのでは・・・と思うんですけどね。

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2005/07/09

天津の軽軌

すっかりご無沙汰してしまいました。もう7月ですねぇ・・・
昨日、出張先の天津から北京に戻ってきました。
天津は北京から約200キロ東で高速道路で結ばれているので普通は車で移動するのですが、今回は帰りに公共交通機関を使ってみようと、昨年3月に試営業を開始し今年の5月に正式開業したばかりの「津濱輕軌」に乗ってみました。
この鉄道は天津市内の「中山門」から濱海新区の「東海路」を結ぶ約46Kmの高架高速鉄道で、これまで交通の便の悪かった港湾地区、開発区地区を市内と直結する交通機関で、正式な会社名は天津濱海快速交通發展有限公司(略称:BMT=BINHAI MASS TRANSIT)と言います。(公式サイトはコチラ)。
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(この写真は上記公式サイトから拝借)

軽軌と言う名前からは路面電車みたいなものを想像されるかも知れませんが、レール幅1435mm、60kgレール(1mあたりの重さが60kgの比較的重いレール=高速走行に向いている)を使って、車両は最高速度100km/Hの20m級4両編成の電車で、直流1500Vの架線方式、全線高架・・・と、日本で言う郊外の私鉄電車といったイメージでしょうかね。(鉄っぽい表現ばっかりですみません・・・)
運転間隔はラッシュ時8分間隔、昼間10~15分間隔、夜間20分間隔で、終電は20時・・・。??えらく早仕舞いだなぁと思ったのですが試験営業中は19時までだったので、これでも一時間遅くなったんだとか。
チケットは正式開業以降は磁気カード方式になっていて、全線では46kmもの距離があるのに運賃はたった6元(約80円)!
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こんな安い運賃で商売になるのかなぁ・・・と思いながら、洞庭路駅で自動販売機の写真を撮っていると、どこからか係員がすっ飛んできて「撮影禁止だ!」と相当な剣幕でのたまう訳です。ケンカしてもしょうがないので「あー、そうですか・・・」と言い、納得はしないまま一応カメラを収めてホームに上がってみました。ホームの構造などもあまりお金はかけていない様子で、イメージはまさに郊外の私鉄の駅といった感じ。
で、路線図を撮っておこうと思ってカメラを向けていたら別の係員に見つかってしまい、また「ダメ」といわれてしまいました。「なんでダメなの?」ときいたら、ホームの壁に書いてある「撮影禁止」の表示を指差して「規定だ!」とのこと。理由を聞いたのに答えにはなってないけど、この国では良くあることなので、ま、おとなしくしたがっておきました。(もう撮った後だったし)
思うに、この鉄道ができた当初、駅構内で記念撮影をするヤカラが多くて、危険だったので全面的に撮影禁止になったんじゃないかなぁ・・・。あくまで想像。
ということで、この軽軌は構内全面撮影禁止ですので、これから行かれる方はご注意を。

待つことしばし、ようやく天津市内行きの電車が滑り込んできて乗り込みました。
20m級3ドアの車内は程よく冷房も効いて、揺れもなく乗り心地は非常に快適。車端部はロングシート、その他はクロスシート。シートは直角に近く、シートそのものはあまり座り心地がいいとはいえませんね。千葉・幕張区113系の更新車のシートにそっくり!(といってもわかる人にしかわからんわなぁ・・)
車内にもしっかり「撮影禁止」の表示が。でもこっそり1枚、いや、2枚。(笑)
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高架からの景色はバツグン・・・といいたいところですが、結構何もないところを突っ走るといった雰囲気で、いつの間にかうつらうつら・・・。
途中いくつかの駅は駅自体は完成はしているもののまだ正式開業に至っていないようで通過扱いとなっていて、30分そこそこで終点の中山門に到着しました。
050709gホームでどさくさまぎれに一枚。結局車両の写真はこの一枚だけです・・・。

改札口のところでは自動改札に慣れない人がカードの挿入口を捜して一旦立ちどまるもので、行列ができていました。
出口の機械でカード回収されるのですが、そのまん前に兄ちゃんが立っていて「領収書は要りますか?」とお客に聞いています。050709h中国の場合、交通費の精算には必ずその領収証が必要なので、それを配布しているわけです。領収証は運賃別に数種類用意されていて、旅客の自己申告で領収証をもらうわけです。で、ワタシも記念に一枚!と、その領収証には・・・見慣れた電車が・・・なんと日本の新幹線300系!
「お、おまえ、こんなところで何を??」って感じですよね。ちょっと見にくいてすが、ご丁寧に先頭部分に「BMT」のロゴまで入っています。
先日紹介した広州~シンセンの時刻表同様ここでも300系が活躍しているのです。
しかし、なぜにわざわざよその写真を使うんだい??

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2005/05/26

新幹線、中国に?

最近身辺が風雲急・・・(風雲急の内容は後日改めてお知らせします)・・・といった状況でして、ココログ更新がストップしております。
そんななか、今日は香港に日帰り出張してきました。
広州から香港行きの直通列車で行ったのですが、駅でもらった5月11日改正のポケット時刻表を見てびっくり!
なんと日本の新幹線がいきなり時刻表の表紙を飾っているではあーりませんか!
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手前に300系、向こう側に100系が並んでいる写真ですが、ご丁寧に車体に「新時速」の文字が加えられています。
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コチラが広州~シンセン間を走っている「新時速」の列車で、確かに色合いは似てなくもないですが、わざわざ日本の新幹線の写真をパクってくる必要があったんでしょうかね・・・。

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2005/03/13

只見線で脱線事故

@nifty:NEWS@nifty:土砂に乗り上げ列車脱線 福島(共同通信)

昨夜(12日)福島県のJR只見線で列車が土砂に乗り上げて脱線した事故があったそうです。
この事故で運転士さんが足に怪我をされたそうですが、乗客には怪我はなかったとか。で、その乗客はなんと2人!ローカル線の終点近く、それも最終列車なのでこんなものかもしれないですが、2両編成でたった2人とはねぇ・・・JRも大変ですねぇ・・・。
只見線は風光明媚で「18きっぷ」ユーザーの人気路線ですので、いつまでも運行を続けてもらいたいものです。

そういえば、先日の土佐くろしお鉄道宿毛駅での事故原因は解明に向かっているんでしょうかね。
今までは運転士さんに万一のことがあった場合でも列車は止まる・・・と理解していましたが、そのバックアップ機能が働かず終点の駅に時速100キロ以上で突っ込むとは・・・。今回の事故では運転士さんが亡くなってしまっていますが、原因を究明し何らかの有効な対策が実行されるように望みたいものです。

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2005/03/01

さよなら「あさかぜ」

寝台特急「あさかぜ」が、いまラストランをしています。
筆者とほぼ同じ1956年に誕生し、走り続けてきたこの半世紀。筆者にとっても思い出のたくさん詰まった「あさかぜ」。あと数時間で48年の歴史に幕を下ろします。

数ある寝台特急のなかでも「あさかぜ」の知名度は抜群で、まず「あさかぜ」の寝台券から売り切れるというほど人気があり、全盛期には3往復の「あさかぜ」が走っていた時代もありました。
新幹線「のぞみ」が東京~博多間で5時間を切る今となっては、今まで走り続けていたことが不思議とも言えるのでしょうが、やはり寂しさを感じます。
JRも営利企業である以上、消費者の購買対象とならなくなった商品は引退するのがアタリマエなのかもしれませんが、鉄道趣味人の立場からだけ言わせてもらえれば、商品価値を高めてこなかったJR側にも今日の日を迎えた原因があるような気もします。
でも、この「あさかぜ」と言うステキな名前の列車、いつまでも私の思い出の中で走り続けていくことでしょう。

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2004/10/24

台風・・・地震・・・

新潟での地震のニュース、中国に住んでいても非常に気になるニュースです。
直下型で浅い震源だと地震の規模以上に大きな被害が出るんだそうですね。
被害に遭われたかたがたには心よりお見舞い申し上げたいと思います。
  
しかし、今年は台風の上陸新記録だったり、浅間山は噴火したり、ココに来て大きな地震・・・まさに天変地異が日本を襲っている感があります。
そんな中、公共交通機関である鉄道や航空機の運行に携わっている関係者の方々は本当にご苦労だと思います。
あいつぐ台風でも、鉄道・航空機とも乗客に一人の怪我人も出すことなく乗り切りましたし、今回の地震でも200キロ以上で走っていた新幹線が脱線こそすれ乗客に怪我ひとつ負わせることなく停車したこと、一歩間違えば大惨事になっていたわけで、改めて新幹線の安全性を認識しました。
そして、上越新幹線の不通により首都圏との交通手段確保のため、今日の夕方からJALとANAの羽田~新潟間臨時便が飛ぶのですね。この臨機応変の対応にもホントに頭が下がります。
天変地異なんかに負けるな!ニッポン!

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2004/10/15

今日は鉄道記念日・・・

お、10月14日といえば、鉄道記念日ではないですか・・・
新橋~横浜間に日本で初めての鉄道が開通したのを記念して制定され、こないだの3連休には全国でいろんなイベントが企画されていたようですが、台風でずいぶん中止になってしまったようですね。。。
  
さて、日本、とくに首都圏などの都市部に住んでいると、毎日の通勤や休日のお出かけなど、乗らない日はないほど鉄道は身近な存在ですが、広州に来てからと言うもの、鉄道にはめったに乗りません。
もちろん街には地下鉄も走っていますが私の家の近くに駅はなく、広州から全国に伸びる鉄道網もありますが、主に長距離列車が主体で、毎日の生活に鉄道を使う・・・といった感じではありません。
広州からシンセンや香港を結ぶ特急列車はずいぶん改善され、スピードも向上しましたが、ここ中国では列車に乗ることを楽しむといった列車はまだ走っていませんね。
秋の空を眺めていると、久しぶりにのんびりと列車に乗ることを目的にした「たび」をしてみたくなりました。
今日で連続出勤7日目・・・あと一日でようやく土曜日。ツ・カ・レ・タ・・・

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2004/10/03

列車レストラン

今日は旧外国人居留区である沙面地区にある「列車レストラン」で食事してきました。
ここの前を通るたびに古い客車が置いてあるのを見て、どうもその中で食事ができるらしい・・・と、以前から気になっていたのですが、今まで行く機会がなく今日ようやく実現しました。
お店の名前は、ずばり「車站」で、駅と言う意味ですね。
客車は製造から30年くらいは経っていると思われる車両で、車体にPULLMANと表記がありましたので、元は寝台車だったのでしょうか。
チョット暗くて見えないと思いますが、レールもちゃんと敷いてあり、台車もそのままです。
shamian1.jpg shamian2.jpg
車内はすっかりレストランに改装されていて、お店は結構な繁盛振りで、国慶節の休日と言うこともあって多くの家族連れが食事していました。
窓外を行きかう車の列を眺めつつ、夜行列車の食堂車でのんびり食事・・・と言う雰囲気が味わえるところでした。
帰りがけに気が付いたのですが、メニューに「誕生日のお客様にはケーキプレゼント・・・」とのこと。しかし、何か証明するものを提示しなければならないとのことで、残念ながらありつくことができませんでした。また来年!(笑)

店名:車站西餐酒廊
場所:広州市沙面北街1号之一
電話:020-81218882

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